ダーツ持ち方基本と自分にあった持ち方を見つける4つの方法

ダーツの上達において、グリップ(持ち方)は最も重要な要素の一つです。なぜなら、持ち方一つでダーツの飛びの鋭さ、安定感に大きく影響を与えるからです。

あなたはダーツを投げていて、

  • ダーツがうまく飛んでいかない
  • なんだか気持ちよく投げられない
  • うまく飛ぶときと、そうじゃないときの差が激しい(安定しない)
  • すっぽ抜けて狙っていない方向へ飛んでしまうことがある

こんな経験をされていませんか?

実は、ダーツの持ち方に正解はありません。人それぞれ指の長さは異なるので、他の人がうまく投げられる持ち方が自分に合うとは限らないからです。実際、トッププレイヤーの持ち方も多種多様です。

そのため、ダーツ上達に重要な事は、うまくダーツに力が伝わる“自分に合った持ち方を見つける”事に他ありません。

ここでは、初心者の方が、まず試して欲しい基本的な持ち方から、自分にあった持ち方を見つける上で試して欲しい4つの方法、トッププロのグリップ(持ち方)をご紹介します。

読み終えた時には、明日の練習で試してみたいダーツの持ち方が必ず見つかります。ぜひ参考にしてください。

1. ダーツの持ち方(グリップ)の基本形

ダーツの基本的な持ち方は、2本指で持つ(2フィンガー・グリップ)、3本指で持つ(3フィンガー・グリップ)、4本指で持つ(4フィンガー・グリップ)の3種類あります。

まずは、この3つの持ち方について詳しく見ていきましょう。

1-1. 3本指で持つ(3フィンガー・グリップ)

最もポピュラーな持ち方がこの3フィンガー・グリップです。親指と人差し指でダーツを挟み、中指を添えるようにして持ちます。

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ある程度の安定感があり、投げる際に指が引っ掛かってしまう事も少ないので、初心者の方はまずはこの持ち方からスタートする事をおすすめします。

1-2. 4本指で持つ(4フィンガー・グリップ)

3フィンガー・グリップは親指と人差し指、中指を使った持ち方ですが、更に薬指を使った持ち方です。

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4本の指を使うので、投げるときにすっぽ抜けにくくなる特徴があります。しかし、多くの指を使う分、指が引っ掛かりやすいと感じる場合があります。

1-3. 2本指で持つ(2フィンガー・グリップ)

親指と人差し指だけを使った持ち方です。

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投げる際に指が引っ掛かりにくい持ち方ですが、持つときに安定感がないため、すっぽ抜けやすい投げ方と言えます。

1-4. 3つの持ち方の特徴比較

ご紹介した3つの持ち方の特徴を比較すると以下の関係になります。

4フィンガーは多くの指を使う分安定して持つことができる反面、指がダーツにひっかかりやすい傾向があります。

逆に2フィンガーは指がひっかかりにくいメリットがありながら、安定感が欠ける傾向があります。3フィンガーは中間に位置します。

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2. ダーツの持ち方で注意するポイント

3つの基本形のどの持ち方でも注意しなければならないのは「ダーツの重心」を持つことです。

人差し指の上にダーツを乗せて左右のバランスが保てる点がダーツの重心です。この位置に人差し指と親指を挟むように握る事が基本です。

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3. 安定して真っ直ぐ飛ばない!自分にあった投げ方を見つけるための4つの対処法

3つの基本形の中でなんとなく投げやすい持ち方を見つけても、どうもまだしっくりこない事も多いと思います。

ダーツが真っ直ぐ飛ばなかったり、ダーツが気持ちよく投げきれなかったりするのは、持ち方になんらかの問題がある可能性が高いです。そんな時は以下の4つの方法を試して、自分にとってベストのグリップ(持ち方)を見つけてください。

3-1. 持つ位置を重心からずらしてみる

前述したようにダーツの持つ位置の基本は「ダーツの重心」です。しかし、人それぞれダーツの投げ方に癖があるので、投げる直前に少し前方に力が入ってしまったり、もしくは逆に後方に力が入ってしまったりしている事があります。

ダーツが安定して真っ直ぐ飛ばない場合の対処として、まずはダーツの重心より少し前方、もしくは少し後方を持って投げてみてください。

3-2. 深く(浅く)にぎってみる

ダーツの持ち方の基本は人差し指の第一関節で握ります。しかし、より指先に近い位置で握るか、逆に指先から遠い位置で握るかによっても、力の入り方、ダーツの飛び方は大きく異なります。

そのため、しっくりくる持ち方を探すために握りの深さを変えてみてください。

指先に近い位置で握る方が、投げる際に力が入りやすいメリットがある反面、指に余計な力が入ってしまい、変に指が引っ掛かってしまう事があります。初心者の方は指先で握る傾向がありますが、余計な力を加えないよう、少し深めに握る事をおすすめします。

【深く握った場合のイメージ】おすすめ!

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【浅く握った場合のイメージ】

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3-3. 残った指の位置を変えてみる

ダーツの持ち方の基本は、親指と人差し指で持つ(2フィンガー・グリップ)、2フィンガーに中指を追加した3フィンガー、更に薬指を添える4フィンガーがあります。

それぞれの持ち方の基本は前述の通りですが、ちょっとした指の位置の違いでもダーツの飛び方に大きく影響を及ぼします。

3フィンガーの場合は薬指と小指を開いて持ってみる

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4フィンガーの場合は薬指をチップの下に置いてみる

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2フィンガーの場合は中指、薬指、小指を開いて持ってみる

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3-4. 手首の角度を変えてみる

ダーツの持ち方ではありませんが、実はダーツを構えたときの手首の角度を変えるだけでダーツの飛び方は大きく変わります。

手首の角度によって、自然と持ち方、力が入る指が変わってくるためです。ダーツに力が入らない、ダーツの飛びに鋭さを持たせたい、そんなときに試して欲しい方法です。

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4. 上達するために参考にすべきトッププロのグリップ5選

自分に合ったダーツの持ち方を見つけるために、トッププロの持ち方を参考にしてみましょう。

自分に合った持ち方は千差万別ですが、実績を残しているプロの持ち方を参考にすることで早くしっくりくる持ち方を見つける事ができるかもしれません。

4-1. 鈴木猛大のグリップ

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(出典:9darts.tv)

3フィンガー・グリップで握っています。握りの深さは人差し指の第一関節あたりで握ってますので一般的な深さですね。

手首の角度が特徴的で、かなり手首を反って構えています。

4-2. 村松治樹のグリップ

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(出典:S-DARTS)

ちょっとわかりにくいですが、2フィンガー・グリップでしょうか。

中指をダーツの横から添えるように持っている事が特徴的です。握りの深さは一般的な深さです。

4-3. 山田勇樹のグリップ

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(出典:S-DARTS)

3フィンガーと2フィンガーの間くらいですね。村松プロと似ていて、中指をあまりダーツの上に乗せていません。

特徴的なのは、握りの深さです。力が入っている部分はおそらく人差し指の第二関節あたりです。

4-4. 星野光正のグリップ

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(出典:S-DARTS)

星野プロも山田プロと似ていて、3フィンガーと2フィンガーの間くらいの握り方で、握りの深さがすごく深いです。違いは人差し指を立てている点でしょうか。

4-5. 知野真澄のグリップ

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(出典:S-DARTS)

2フィンガーですね。握りの深さは第一関節より若干深く握っているように見えます。

4-6. トッププロのグリップの共通点

こうしてみるとトッププロのグリップには多くの共通点があります。

グリップは2本指で持つ2フィンガーが多いようです。また人差し指の持つ位置は第二関節あたりで深めに持つプロが多いです。

更に、手首を反って構える傾向があります。ダーツ上達には自分が投げやすい持ち方を探る事が大切ですが、結果を出している持ち方として、この握り方から始めてみるのも良いかもしれません。

 

さいごに

ダーツの上達には「自分に合った持ち方を見つける」事が非常に重要です。

ご紹介した4つの対処法をぜひ試してみてください。必ずしっくりくる持ち方が見つかります。

持ち方一つでダーツのスコアは飛躍的に伸びる事があります。ここでご紹介した方法を試して、自分に最適なグリップを見つけてください。

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