ダーツは得点表示が独特ですし、数多くのゲームが存在するのでどうすれば勝利になるのかわかりにくいゲームです。
そのため、初心者の方にとっては見ているだけで簡単にルールが把握できなかったり、実際に遊んでみようと思ってもルールがわからずすぐにその楽しさを実感できないことも多いと思います。
しかし、実際に頻繁に遊ばれるゲームの種類は多くありませんし、ポイントを抑えさえすればルールも簡単に理解できます。
ここではソフトダーツの点数計算方法、ソフトダーツでよく行われる3つのゲームとそのルール、更に一般的な試合形式についてご紹介します。
初心者の方はここでご紹介する内容さえおさえておけば十分です!
この1ページを読み終えて頂ければすぐにダーツを楽しむことができますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
1. ダーツボードの見方と点数の計算方法
まずはダーツボードの見方をご説明します。ボードには1から20までの数字がふられていますが、この数字はそれぞれのエリアの点数を示したものです。
【シングル】・・・ナンバーの数字が得点になります。
【ダブル】・・・ボードの外側のエリアがダブルエリアです。それぞれのナンバーの2倍の数字が得点になります。
【トリプル】・・・得点エリアの中間のリングがトリプルエリアです。それぞれのナンバーの3倍の数字が得点になります。
【ブル】・・・ボードの中央の部分です。内側の小さな円がダブルブル、外側の部分がシングルブルと言われます。得点はダブルブルが50点、シングルブルはルールによって50点の場合と25点の場合があります。
※ボードにダーツが刺さらなかった場合もマシンが反応した場合は得点が認められます。
2. ソフトダーツでよく行われる基本ゲームとそのルール
ダーツのルールは非常に多くの種類がありますが、ソフトダーツで主に行われるのは、カウントアップ、ゼロワン、クリケットの3つです。それぞれのルールを詳しくご紹介します。
2-1. カウントアップ
最もシンプルで一般的なゲームです。ルールも単純で、3本をワンセットとして8ラウンド(24本)の合計スコアを競うゲームです。
点数の数え方は上でご紹介した通りです。ソフトダーツの場合ブルはダブルブル、シングルブル共に50点で計算する事が一般的です。
一人で練習するのにもぴったりのゲームです。
2-2. ゼロワン
カウントアップとは逆に点数を減らしていき、先にちょうど0点にしたプレイヤーが勝ちとなるゲームです。
301、501、701等ありますが、いずれも01点となっている事が名前の由来です。カウントアップと違い難しいポイントは最後はちょうど0点にしなければならない点です。
もし、残り点数が5点の場合、隣の12点や20点に入ってしまった場合はやり直しになってしまいます。
そのため、ある程度狙い通りに投げる事ができないといつまでたってもゲームを終える事ができません。
※フィニッシュの仕方にはいくつかのルールがあります。事前にどのルールを採用するか決めましょう。
【ダブルアウト】・・・最後の1投は、必ずダブルで上がらなければならないルールです。残り点数が12点の場合、12点のシングルに入れても上がりを認めないルールです。この場合必ず6のダブルでフィニッシュする必要があります。
【マスターアウト】・・・ダブルアウト同様、シングルで上がる事を許されていません。マスターアウトの場合はトリプル、ブルでのフィニッシュも認められています。残り点数が12点の場合は、4のトリプル、6のダブルでフィニッシュする事ができます。
【シングルアウト】・・・シングルアウトで行う場合は、シングルでフィニッシュしてもOKです。この場合はダブル、トリプル、ブルでのフィニッシュが許されている事が一般的です。残り点数が12点の場合は、4のトリプル、6のダブル、12のシングルでフィニッシュする事ができます。
ゼロワンはダブルブル、シングルブル共に50点でカウントされる事が一般的です。ダーツの的で最も点数が高いのは20のトリプル(60点)ですが、トリプルの的の大きさとブルとでは3倍近い大きさの差があります。
そのため、序盤はとにかくブル(50点)を狙い続けましょう。
最終的にはちょうど0点にしなければならないところがゼロワンのおもしろいところであり難しいところです。
出来るだけ自分が得意な数字が残るよう初心者の方は5,60点くらいになったら残り点数を計算しながら的を狙うようにしましょう。
2-3. クリケット
初心者にとって最もわかりにくいルールなのがこのクリケットです。クリケットのルールは簡単に言えば「陣取りゲーム」ですが、なかなか説明が難しいルールです。
まず、クリケットは先にご紹介したカウントアップやゼロワンと違い、得点が認められる箇所が限定されています。
具体的には以下の図で囲んだエリア20、19、18、17、16、15、ブルの7か所です。これをクリケットナンバーと呼びます。
それぞれのクリケットナンバーに”3回あてる”とそのナンバーはクローズ(自分の陣地)となり、4回目以降は得点として加算されます。
※”3回あてる”と言うのはシングルの場合で、もしトリプルに入った場合は3回分、ダブルに入った場合は2回分としてカウントされます。
4回目以降は得点として加算されますが、もし同じナンバーに対戦相手も3回あてるとそのナンバーはクローズとなり、どちらも得点することができないエリアとなります。
得点が勝っている状態ですべてのナンバーをクローズしたプレイヤーの勝利となります。
1. まずは加点する
クリケットはすべてのナンバーを先にクローズする必要がありますが、大前提として点数が勝っていなければなりません。クリケットナンバーに3本入れても点数は加点されません。4本目からが加点です。まずはターゲットに4本あてて加点する必要があります。
2. 逆転したらすかさず相手のナンバーをクローズする
加点して相手よりも点数が上回った状態になれば、すかさず次のクリケットナンバーをクローズしましょう。点数が勝っている状態で20、19、18、17、16、15、ブルを3回づつ当てられる事ができれば勝利です。
3. 得意な数字を優先して狙っていく
クリケットは7か所をターゲットとしますが初心者の戦いの場合【20と19】、【18と17】、【16と15】はさほど点数に差がありません。当然20から狙っていくことがセオリーですが、20よりも19が得意な場合は19から狙っていっても問題ありません。私の場合は【18と17】について18が非常に苦手で17が得意ナンバーです。18と17のどちらかを選ぶ場合は17から狙っていきます。
3. ソフトダーツの一般的な試合(メドレー)のルール
ダーツバーや友達と試合をする場合、一般的には【ゼロワン⇒クリケット⇒チョイス※ゼロワンorクリケット】の流れで試合を行います。
以下に試合の流れをご説明します。
3-1. 先攻後攻をコークで決める
コークとはそれぞれが1本づつダーツを投げて先攻後攻を決めるものです。
ダーツは基本的に先攻が有利なためコークで先攻後攻を決めます。より中心(ブル)に近いダーツを投げた方が先行になります。
3-2. ゼロワンとクリケットを1ゲームづつ2ゲーム行う
コークで勝った方が先攻で1ゲーム目はゼロワンを行います。
次に、1ゲーム目の敗者が先攻になり2ゲーム目はクリケットを行います。ここで2連勝(2連敗)した場合はそこで試合終了です。
3-3. 1勝1敗の場合はゼロワンかクリケットで最終決戦
ゼロワンとクリケットを1ゲームづつ行い1勝1敗となった場合は最終戦行います。
最終戦も1ゲーム目同様コークを行います。より中心(ブル)に近い方が先攻となります。
また、コークで負けた方がゼロワンかクリケットのどちらかで行うゲームを指定します。
ゼロワンもクリケットも先攻が有利なルールですが、ゼロワンと比較するとクリケットの方が後攻でも勝てる可能性が高いため、一般的にはクリケットで行われることが多いです。
1勝1敗で迎えた場合、この最終決戦の勝者がこの試合の勝者となります。
さいごに
若干わかりにくいダーツのルールですが、実はそんなに複雑ではありません。
ゲームはたくさんありますので、すべてのルールを把握するのは大変ですが、ご紹介したカウントアップ、ゼロワン、クリケットのルールさえおさえておけば全く問題ありません。
また、よく行われる試合形式として【ゼロワン⇒クリケット⇒チョイス※ゼロワンorクリケット】の流れを理解しておけば、ダーツバーでもすぐに新しい友達とも試合ができるでしょう。ぜひこれから楽しいダーツライフを満喫してください。
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